HUB-SBA MAGAZINE

アカデミックと実務のバランスが良い一橋を選択

2023年03月13日

茅根 幸祐さん

2022年度入学
茅根 幸祐 さん

理論と実践のバランス

私は官公庁に勤めており、国会対応や税務関係の事務などに従事しています。数年前に自分の長期的なキャリアを展望し、やりたい事や成し遂げたい事が明確化される過程で、体系的なマネジメントの知識やスキルを身に付けたいと思い、AACSB国際認証を取得している一橋のMBA(経営管理プログラム)に入学しました。経営に関する体系的な学びとアカデミックな面を重視する一方で、実務で生かせる知識を得たいという思いも強く、そういう意味で理論と実践のバランスが取れた経営管理プログラムを選択しました。

また、これまでに著作を読んだことのある教員が数多く在籍しており、特に『一橋MBAケースブック』シリーズ(東洋経済新報社)は入学前に読んでその面白さに感銘していましたので、著者の講義を受けることができてとても良かったです。

エキサイティングで質の高い講義。高い向上心と目的意識を持っている仲間からの刺激は非常に大きい

入学後、「経営戦略」の講義を通じて、これまでの物事への見方がいかに浅かったか、ということを思い知らされました。深い洞察力、思考のステップについて修学の早い段階で考えることとなり、自己反省の機会にもなりました。この講義では、雑誌や新聞記事などから事実や事象を抜き出し、自分のフレームワークに落とし込んで考えることが重要であると教えられました。その上で、見えている事実や事象だけでなく、背後のメカニズム、大きな流れのダイナミズムを理解し、その先のシナリオを想像する事で初めて分析になるのだということを学びました。ワークショップでは、課題図書となった『知的複眼思考法』(苅谷剛彦著、1996年、講談社)という本が印象に残っています。そこには「他人の意見や世論を鵜呑みにせず、フラットな見地から吟味する」と記されています。ワークショップではさまざまな議論が生まれますが、独創的で新たな示唆が得られる仲間の意見は刺激になり、また、先生の深い知見と洞察によって、議論はより深みに掘り下げられています。批判的な見地から考えることで議論はより建設的になり、物事の見方はより洗練されるようになりました。

今後の目標は、「最後まで学び続ける事」、「人格的に成熟する事」、「世界の人々の人生を豊かにすること」

茅根幸祐さんの写真

今は忙しい日々を過ごしていますが、比較的に余裕のある朝に学習時間を設けたり、息抜きに好きな料理をしたりと生活のリズムを工夫しています。今後も学び続けていくためにワークライフバランスを保つことと、いつまでも慢心することなく、向上心を持ち続け、出会う人やさまざまな物事から学び続ける姿勢を持ちたいです。また、仕事をする上で多くの人と協調しながらリーダーシップを発揮するためには、人格的に成熟していなければならないと感じています。人間としてもう一回り大きくなることが目標です。これまでの経験や一橋MBAで学んだことを活かし、人々の人生を豊かにできるような仕事をしていきたいです。

将来MBAにチャレンジしようと考えている社会人や学生のみなさんへ

向上心を持ち、自分を成長させたい、成し遂げたい事がある人にとって、一橋は最高レベルの環境だと思います。MBAの2年間は決して楽ではないと思いますが、取り組み方次第で大きく成長することが可能です。長期的なキャリアや、今後も続く人生において、このプログラムは持続的な価値があり、飛躍するために必要な要素が詰まっていると感じます。

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