受講生の声

インタビューに答える向山正志さん

向山 正志さん
(2020年度入学)

これからの企業経営には「深く考えること」が求められる
だからこそ一橋MBAの授業で理論を学ぶことに意味がある

正しい経営判断をするには、事象の背景にある理論を学ぶ必要がある

かつての私は「理論より実践」派で、極論すれば「理論は役に立たない」と思い込んでいました。しかし現在、執行役員というポジションを任され、会社の方向性を検討するにあたり、「実践一辺倒では立ち行かない」と感じるようになったのです。正しい判断をするためには、様々な事象の背景にある理論を理解する必要がある。その大切さを痛感した私は、理論と実践の往復運動を掲げる一橋MBAに入り、経営を学ぼうと決めました。

実際の授業は、理論的なバックグラウンドをおさえた内容になっているため、期待以上と感じています。もちろん、実践するには学んだことを自分なりに掘り下げていかなければなりません。しかし理論的な枠組みや、経営が直面しやすい課題については、すでに先生方が研究を重ね、分析をしてくださっています。そのようなアプローチを学ぶことで、より俯瞰的に課題を捉えられるようになっています。

理論を学ぶことで自分の判断に納得感が増し、自信につながる

MBAの授業に何を求めるかは人それぞれですが、私は実務に即効性のある授業を求めてはいません。深く思考する習性とそのために必要なツールの活用を身につける。それが私のスタンスです。経営戦略や財務など、これまで関わってきた仕事に関連するものは理論と照らし合わせながら考察できます。人事など未経験の領域については新しい視点を発見することができます。その意味ではすべての授業に学びの要素があると言えるでしょう。しかも一橋MBAで学ぶ理論は、実態と乖離したものではなく、実践との往復運動の中に位置付けられているということを改めて感じています。


向山正志さんのバストアップ写真

もちろん、日々の仕事では理論だけで相手を説得することはできません。しかし、理論を学ぶことで自分の判断に納得感が増し、自分の主張を自信をもって相手に伝えることができます。今後はどの企業においても、深く考えることが経営に求められるのではないでしょうか。

(2021年2月掲載)