2026年05月07日
3月14日に『死屍累々─問いを編み直す:市場プロセスの解明から制度デザインへ』と題して、山下裕子名誉教授(現・青山学院大学教授)の最終講義が、山下ゼミの山下裕子教授最終講義運営委員会が主体となって開催されました。当日の会場となった本学西キャンパス本館21番教室には、山下ゼミの卒業生、MBA山下ワークショップの修了生、現役学生、教職員と多くの人が集い、華やかな最終講義となりました。山下先生は本学の社会学部を卒業後、商学研究科(現経営管理研究科)の修士・博士課程に進み、本学教員になられてから36年間にわたり経営管理研究科・商学部でマーケティング、ゼミナール等の科目を担当され、2026年の3月で定年退職を迎えられました。
冒頭、本学経営管理研究科の松井剛教授から山下先生の経歴のご紹介があり、続いて神戸大学名誉教授、椙山女学園大学 現代マネジメント学部教授の南知惠子氏からご挨拶がありました。
山下先生ご経歴
1981年に富山県立富山中部高等学校理数科を卒業して、一橋大学社会学部に進学。1985年に同学部を卒業し、本学大学院商学研究科(現経営管理研究科)修士課程に進学、1987年に修了されました。さらに博士課程に進学され、1990年に単位修得の上、退学。同年、一橋大学商学部助手として本学に着任されました。その間、ヨーロッパでも研究活動を行われ、スイスのザンクトガレン大学ポストドクトラル研究員、ドイツのイフォー経済研究所およびベルリン社会科学研究センター客員研究員として研究に従事されました。
1993年に専任講師に昇任、1997年には助教授に昇任されました。2004年から2006年にかけてはプリンストン大学社会学部の客員フェローとして在外研究を行われました。2017年に教授に昇任されました。
教育面においては、商学部および商学研究科・経営管理研究科において、市場概論、流通、マーケティング戦略特論などの講義を担当されるとともに、ゼミナールやワークショップを通じて多くの学生を指導され、学界・産業界の双方に優れた人材を送り出してこられました。研究面においては、流通およびマーケティング研究を主軸に、市場の形成・変容のプロセスを解明する研究を展開。とりわけ、新興国メガシティ研究や中国市場研究、日本企業のマーケティング行動に関する研究においては、長期にわたる調査を基盤とした共同研究を通じて学際的な成果を生み出されました。
学外においても、国土交通省社会資本整備審議会臨時委員、公正取引委員会独占禁止懇話会会員、日本真珠振興会真珠産業連携強化協議会委員などを務められました。また北陸電力株式会社の社外取締役に就任されるなど、産業界との連携を通じた社会への貢献を続けておられます。
このように山下裕子先生は一橋大学に着任されて以来36年の長きにわたり、教育・研究・社会貢献の各分野において多大なご功績を残され、本学の発展に大きく寄与され、そのご功績により、本学より名誉教授の称号が付与されました。現在は、青山学院大学経済学部教授を務められています。