2026年04月03日
2月28日、戦略的経営者研究会の分科会である「事業開発ワークショップ」の2025年度最終発表会が千代田キャンパスにおいて行われました。同ワークショップは、一橋ビジネススクール(HUB)経営管理プログラム第1期生の下河辺さやこさん(株式会社小学館 ユニバーサルメディア事業局 新事業開発室編集長)が発起人となり、HUB修了者を中心とした自主的な勉強会として22年に発足し、25年4月からは戦略的経営者研究会の分科会としてさらに大きく拡充してきました。発足当初からHUB修了者以外の参加者も迎え入れており、実践的な事業開発スキルの修得と最前線で活躍するビジネスプロフェッショナル同士の交流を目的として、業界をリードするビジネスリーダーによる講演のほか、チームで事業開発のビジネスプランを作り上げる事業開発ワークショップを行っています。
事業開発プログラムの最終発表会では、合計6チーム、総勢30名が10カ月に渡り検討してきた事業アイデアについて、背景や仮説、検証プロセスおよび今後の展望を発表しました。また、ワークショップ全体のプログラムコーディネイター・講師を務める秦充洋氏(経営管理研究科客員教授)と、同ワークショップがオープン講座として開催している「ビジネスリーダー講演」に登壇した安川新一郎氏(グレートジャーニー合同会社代表)が参加し、各チームの発表に対して講評およびフィードバックを行い、2チームをそれぞれ安川賞および秦賞として選出しました。
このうち、『秦賞』を受賞したチームは、子ども向けの地域スポーツコミュニケーションハブを事業とする案で、イベントでスポーツテストを行い、自分に合ったスポーツを発見してもらい、アプリを通じてその地域にあるスポーツクラブやさまざまなスポーツのリトルリーグとマッチングをさせるという事業提案でした。既に潜在的な顧客となりうる行政やスポーツ団体にはヒアリングを行い、その事業性を確認しています。秦教授からは、「日々の業務を超えてさらに一歩前に踏み出した事業アイデアをまとめあげている点を評価したい」とのコメントがありました。
本ワークショップは、一橋ビジネススクール修了後の交流というだけではなく、MBAでの学びを実業に生かすため、より進化した議論を続けていることや、学外にもネットワークが拡がっていることで、今後さらなる発展が期待されます。
「事業開発ワークショップ」発起人 下河辺さや子さん
MBAで学んだ内容を実務に落とし込むためのノウハウを得ること。ネットワーキングをすること。このふたつが私自身の事業にも大変役立っています。みなさんのビジネスに活かしていただければと考えています。
秦賞を受賞したチームの皆さん
最初の合宿の際に各自がやりたいテーマを出し、『スポーツ』という共通点があるこのメンバーでチームを組むことになりました。メンバーのほとんどが普段の仕事でも何らかの形で事業開発に携わっていますが、MBAについてはHUB修了者は5名中2名でした。
このワークショップを通じて、普段の仕事とは異なるメンバーで議論を重ねることで、新しい視点が生まれる喜びを感じる一方、いつも以上に丁寧なコミュニケーションが必要であることを学ぶことができました。
このプロジェクトでは、提供するサービスの構想は早い段階で決まっていたのですが、どのようにマネタイズするかという仕組みづくりに苦労しました。さまざまなアイデアを検証し、最も現実的なビジネスプランをまとめることができました。 毎月のビジネスリーダー講演では、「鳥の目」とも言うべき大きな視点でものごとを考え、チームでの議論では「虫の目」で実践的な課題に対処するという両軸で進めることの楽しさと難しさを体験できました。
