2024年05月21日
銀河英雄伝説は本編と外伝を含めると14冊からなる長編SF小説です。未来の我々の銀河系の星々を舞台に、多くの英雄たちによる戦い、対立する陣営のイデオロギーとその対立などが架空の歴史小説のような体裁で描かれています。
大学生のときにTVで偶然、この小説のアニメを観たことがきっかけで原作本を読み始めました。登場人物のセリフに考えさせられることが多く、主要人物の言葉である、「最悪の民主政治は最良の専制政治に優ると思っている」は強く印象に残っています。
今でも本を手にとることがあり、小説の中で描かれている民主国家の状況が今の日本の状況に酷似しているように思えてなりません。扇動政治、カルト宗教の策略、第三国によるインフラの乗っ取り等々、40年も前に書かれた小説ですが、未来を予測してたようで非常に驚いています。今の日本の問題は普遍的な人類の問題なのかも知れません。
小説では、我々の銀河系の中の惑星が舞台になっています。小説が発表された当時は太陽系以外の惑星が発見されていませんでしたが、1995年のペガサス座51番星での惑星の発見以降、現在では5000個以上の惑星が発見されています。地球サイズの天体も発見されているので、そのような惑星上で、将来、銀河英雄伝説で書かれているのような物語が展開されるのかと妄想しています。