HUB-SBA MAGAZINE

2年次ワークショップ夏合宿について

2023年10月04日

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一橋ビジネススクールのワークショップでは、秋冬学期の開始前に、教員とメンバーが海や山に集い、夏合宿が行われます。これは多くのクラスでの恒例行事になっています。

夏合宿の一番の目的は、ワークショップのメンバーの個人研究の進捗報告です。参加者は、各自の問題テーマに基づいた研究成果のプレゼンテーションを行います。

ワークショップ(B)では、本年度は、風光明媚な伊豆半島、伊東の地で合宿を行いました。JR伊東の駅からは、迎えのバスで宿泊地に向かいました。まだ暑さが残る折でしたが、観光地の華やいだ様子に心ははずみ、都会の喧騒から解放感は抜群でした。

会場では、会議室を借りて、そこで午後から早速、発表会を行いました。メンバーは、一人一人各自のテーマについて発表を行います。以下では、発表の内容を見てみましょう。

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なぜ日本企業では、シニア社員のリスキリングがなかなか進まないでしょうか。発表者からはシニア社員の心理分析とともに、企業の側にも、シニア社員への投資を惜しむ気持ちがあるのではないかという論点が出され、これに対し、メンバーからは異論もあり、活発な議論が交わされました。

なぜ半導体産業で長らく栄華を誇ったインテルが最近は不調なのでしょうか。現在では一部の製造技術に特化し、多くの企業から注文を受けるTSMCのようなファウンドリー企業が技術的な優位を実現しています。インテルの戦略転換を題材に、産業の結節点となる技術の変化をめぐって、メンバー各自の意見が披露されました。

その他にも、大企業におけるサイロ・エフェクトの克服、メガソーラービジネスの勝ち筋、機能性化学業界における各社の集中と選択、社内ベンチャーの育成法、キーエンスやソフトバンクの分析などの多くの興味深いテーマが発表されました。

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夏合宿では研究だけでなく、現地の食事を堪能し、夜遅くまで仲間と語らうことも楽しみです。夜には、海のご馳走と、カラオケで夜遅くまで楽しみました。伊東では、お魚が絶品の美味しさで感動しました。

一橋ビジネススクールでの学びでは、経営学の知識を修得することのみならず、新しい状況下で、自分独自の理論を作り出すことを目指します。既存の様々な理論を自らのケースに活用するのみならず、自分の理論を作るべく、その先の一歩に踏み出します。夏合宿での徹底的な議論は、そうした学びで得られた実力を、互いに確かめ合う経験になります。これをベースにして、メンバーたちは秋から冬にかけてワークショップレポート(修士論文)の執筆に挑んでいきます。

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