HUB-SBA MAGAZINE

10月6日、一橋大学、高麗大学、北京大学による第4回Asia Trilateral Seminarが開催されました。

2023年10月12日

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島本 実教授
 
   
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Quang Li教授
 
   
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Jon J. Moon教授
 
   
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Yinuo TANG 助教授
 
   
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Insik Jeong教授
 
   
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上原 渉准教授
 
   

 10月6日、一橋大学ビジネススクール(HUB-SBA)、高麗大学校ビジネススクール(KUBS)、北京大学ビジネススクール(PHBS)は、「New Challenges in Business Environments in East Asia」というテーマで、第4回Asia Trilateral Seminarを共催しました。このセミナーは、日本、中国、韓国の3つのビジネススクールが、アジアの経営と経済に関する最新の研究成果を発表するために、1年ごとに異なる国で開催するものです。2018年に東京、2019年に中国・深圳で行われた後、コロナ禍を経て、4年ぶりに韓国の高麗大学で開催されました。
 セミナー当日、プレゼンテーションの前には、KUBS Startup Stationのツアーが行われました。これは、高麗大学が「イノベーションと起業家精神を鼓舞するプラットフォーム」として設立した場所で、スタートアップ・ビジネスに関心を持つ若い起業家たちが、イノベーションを実現するために情報共有と協力を行うスペースです。このStartup StationのプレジデントであるJon J. Moon教授(高麗大学)が成功事例を交えながらステーションについて説明し、参加者からは法的環境のサポートや運営費の調達等、運営に関する具体的な質問が寄せられました。
 プレゼンテーションセッションでは、以下の内容が発表されました:
 島本 実教授(一橋大学)は、「Unintended Consequences of Industrial Policy:Lessons from Japanese Business History」で歴史に焦点を当て、日本の産業政策について説明しました。政府の介入が産業発展に与える影響や、具体的な産業のケーススタディを通じて、大企業を支援しつつも競争を抑圧しないバランスの取れた産業政策アプローチの重要性を強調しました。
 Quang Li教授(北京大学)は、「New Challenges in Business Environments in Asia」で、中国のビジネス環境における6つの主要な課題について説明しました。これらの課題は、ビジネスにとってチャンスと脅威の両方を意味し、革新的な戦略が必要であることを示唆しました。
 最後に、Jon J. Moon教授(高麗大学)は、「Global Tug of War? How Chinese OFDI affects US MNES' FDI」というタイトルのプレゼンテーションで、近年増加する中国の対外直接投資(OFDI)が米国の多国籍企業の投資先の決定に与える影響について、ホスト国との関係についても触れながら詳しく論じました。
 これらの興味深いプレゼンテーションに対して、Yinuo TANG 助教授(北京大学)、Insik Jeong教授 (高麗大学)、上原 渉准教授(一橋大学)から異なる研究領域からの有益なコメントが寄せられ、議論を深めました。
 午後には高麗大学校のキャンパスツアーが行われました。また、講演会前日には最寄りのレストランで和やかな懇親会が開かれ、終始友好的な雰囲気の中でのセミナーとなりました。来年度は、一橋大学がホスト校としてセミナーを開催する予定です。

セミナー参加者の記念撮影
ディーンの先生方は、加藤 俊彦教授(HUB:前列左から2人目)、
Sang Yong Kim教授(KUBS:前列左から3人目)、Pengfei WANG教授(PHBS:前列右から3人目)

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