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年齢、国籍、経験の異なるクラスメートから学んだこと

2018年12月13日

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昭和女子大学 現代ビジネス研究所 研究員
豊島逸夫事務所 副代表
治部 れんげ

 社会人の学びには様々な方法があります。書籍やオンライン教育を活用し、やる気さえあれば、以前より安く手軽に必要なことを学べる時代になりました。あえて時間と場所の制約が大きい「通学」という手段を選ぶ理由は、クラスメートの存在だと思います。

20181213japan.jpg HMBA(現、経営分析プログラム)の学生は、平均すると私より10歳若い社会人と、20歳若い新卒の人達でした。年齢も経験も国籍も様々な人と、グループワークなどで一緒になり、話をするのは楽しい時間でした。

 企業派遣の方々から、仕事の実状を聞く機会もありました。皆、同期でトップの成績を上げているため、効率良く働いたり、長期的な視点でチームワークをしたりして成果を上げていました。日本を代表する優良企業で若手優秀層の働き方について知る機会を得たことは、長年、企業取材をしてきた者として、貴重な経験でした。

 留学生の方々とお話するのも、非常に楽しかったです。彼・彼女達の長期的なキャリアについて聞くことで、将来、発展しそうな産業や未来の働き方を少し想像することができました。日本語を学ぶきっかけについて聞くと、あらためてアニメや漫画等、ソフトパワーの重要性を感じました。中には私と同じく子育てしながら大学院に通っている人もいて、彼女達とは日本のママ友と同じような話(子どものだだこね、学校生活のこと)をしたものです。

20181213thai.jpg 国際交流の意義は、人間同士のやり取りをすることで、それぞれの国には多様な人が住んでいると知ることでしょう。たとえ政府間では短期的に意見の一致をみないことがあっても「●●さんは、こんな風に話していた」と具体的に思い出せる友達がひとりでもいれば、政治的不和は人間同士の分断になりにくいからです。

 中でも一番嬉しかったのは、就活相談をしてくれた多くの留学生の方の話でしょうか。私が学部を卒業した20年前には、女性や外国人を正社員採用していなかった日本の大企業から、彼・彼女たちは当たり前のように内定を取っていきました。日本社会も実力主義に基づく多様化が進んでいることを感じるひとときでした。

治部 れんげ プロフィール

1997年、一橋大学法学部卒。日経BP社にて経済誌記者。2006~07年、ミシガン大学フルブライト客員研究員。2014年よりフリージャーナリスト。2018年、一橋大学大学院経営学修士コース(HMBA)修了。日経DUAL、Yahoo!ニュース個人、東洋経済オンライン等にダイバーシティ経営、女性のエンパワーメントについて執筆。現在、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。東京大学情報学環客員研究員。日本政府主催の国際女性会議WAW!国内アドバイザー。2019年日本が議長国となるG20の公式エンゲージメントグループWomen20(W20)運営委員。東京都男女平等参画審議会委員(第5期)。公益財団法人ジョイセフ理事。一般財団法人女性労働協会評議員。著書に『稼ぐ妻 育てる夫』(勁草書房)、『炎上しない企業情報発信』(日本経済新聞出版社)等。2児の母。

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