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社会人の独学と大学院で学ぶことの違いを料理にたとえると・・・

2018年10月09日

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昭和女子大学 現代ビジネス研究所 研究員
豊島逸夫事務所 副代表
治部 れんげ

 前回は、労働寿命を延ばすために大学院に入ったと書きました。

 ただし、多くの社会人は働きながら何らかの形で学んでいます。仕事に必要な本を読んだりセミナーに参加したり、資格を取ったり、専門の技術を独学で学んだりする人も少なくありません。

20181009book2.jpg 私が出版社勤務の頃は、取材相手に著作がある場合、必ず目を通してから話を聞きに行くようにしていました。研究者に話を聞くなら、博士論文を書籍化したものを1冊、一番新しい研究関連書と、エッセイなど人柄が分かるものを1冊の計3冊に目を通せば失礼はほとんどなくなりますし、比較的、深い話を聞けます。私の先輩・同僚は企業取材の前に、決算短信数年分と関連する新聞記事を読んでいました。

 だから、人によっては、独学で良いのだろうと思います。自分に足りない知識はその都度、自分で補っていく。そういう方法で走り続ける人もたくさんいます。料理に例えると、そういう人は、自分でネットのレシピを調べ、作ったことがない分野にもどんどん挑戦していきます。新しい調味料や食材も好奇心をもって試していくタイプです。

20181009vegitable.jpg ただ、私の場合、好きなこと、得意なことは時間を気にせずやりますが、不得意なことはできるだけ近寄らずにすませたい性分でした。特に会社を辞めて独立してからは、自分が得意なことを書いたり話したりすることを仕事にしていたため、だんだんと「頭の栄養が偏っている」感じがしていました。好きだから、と同じ料理ばかり作って食べていたら、何となく体調がすぐれない感覚を覚えたようなものです。

 誰しも好きな食べ物はあります。ただし、同じ和食好きでも、いつも同じ食材ばかり食べていると飽きますし、料理の腕も上がりません。だしと醤油の味付けが好きという前提で、色んな食材の料理方法を知っている方が料理のレパートリーが増え、食事も楽しくなります。

 実際、今年3月に修了して以降は、メディア向けの記事を書く時、それまでは使わなかった食材、スパイスを試してみよう、と思うようになったことは確かです。それらの使い方は、主にマーキュリータワー、時々、国立の西キャンパスで学んだのでした。

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